自閉症の一種アスペルガー症候群の男女が不器用ながら恋愛をする、実話が元となったラブストーリーであり人間ドラマです。映画「パラサイト」や「パールハーバー」のジョシュ・ハートネット主演、ヒロインは映画「サイレントヒル」などのラダ・ミッチェルが演じます。脚本は、同じく自閉症をテーマにした映画「レインマン」の脚本家が担当しています。
《基本情報》
- タイトル:モーツァルトとクジラ
- 原題:Mozart and the Whale
- 製作:アメリカ
- 公開:2006年4月14日(日本:翌年2月24日)
- 上映時間:92分
- 配給:Millennium Films
《あらすじ》
自閉症の一種であるアスペルガー症候群の症状を持つ主人公のドナルド。彼は、同じく精神疾患を抱えるグレゴリーやグレイシーらと共に定期的に集会を開き互いをサポートする、自助グループのリーダーを務めている。
ある日、その集会にイザベルという名の美容師がやって来る。彼女は自分の障害を認めつつも、過去に持つ悲しい思い出を引きずっていた。イザベルは集会へ参加するうちに、不器用ながらも今まで知り合ったどの男とも違う優しさを持つドナルドに興味を抱き始める。
一方のドナルドも、自由奔放だが魅力的で活発なイザベルに恋をし始め、二人は互いに距離を縮めていく。
《キャスト》
- ドナルド・モートン(ジョシュ・ハートネット)…アスペルガー症候群の青年、集会のリーダー的存在
- イザベル・ソレンソン(ラダ・ミッチェル)…アスペルガー症候群の女性、美容師、集会新メンバー
- ハンク・ウォレス(ゲイリー・コール)…ドナルドの上司
- グレゴリー(ジョン・キャロル・リンチ)…アスペルガー症候群の集会メンバー、悪態をつく男
- グレイシー(ラスティ・シュウィマー)…アスペルガー症候群の集会メンバー、いつも笑顔の女性
- ジャニス(シーラ・ケリー)…アスペルガー症候群の集会メンバー
- スキーツ(アレン・エヴァンジェリスタ)…アスペルガー症候群の集会メンバー、少年
- ブロンウィン(エリカ・リーセン)…アスペルガー症候群の集会メンバー
- ブルーム(ロバート・ウィズダム)…アスペルガー症候群の集会メンバー
《スタッフ》
- 監督:ペッター・ネス
- 脚本:ロナルド・バス
- 原作:ジョニー・トッド&ジェニー・ニューポート『モーツァルトとクジラ』
- 製作:ジェームズ・アシェソン、ロナルド・バス、ボアズ・デヴィッドソン、フランク・デマルティーニ、ロバート・ローレンス
- 製作総指揮:ダニー・ディムボート、マンフレット・D・ハイト、ガード・コークリン、ジョゼフ・ローテンシュレイガー、アヴィ・ラーナー
- 音楽:デボラ・ルーリー
- 撮影:スヴァイアン・クローヴェル
- 編集:リサ・ゼノ・チャージン
- 衣装:ハー・ウィン
▶ 企画当初、監督はスティーヴン・スピルバーグだった!?
もともとは、スティーヴン・スピルバーグ監督、ロビン・ウィリアムズ主演で、ヒロイン役には映画「ディープ・インパクト」や「ディック&ジェーン 復讐は最高!」のティア・レオーニを起用し、ドリームワークスが映画化する予定でした。
しかし、知っての通り超多忙な監督、本作が製作された2004年は「ターミナル」や「宇宙戦争」とヒット大作があったため、スケジュールが合わず企画は一旦白紙になりました。
そして、本作がハリウッド進出第1作目となるペッター・ネスが監督を務めることとなり、主演も映画主演俳優としてノリに乗っているジョシュ・ハートネットと、ヒロインも当初より年齢を下げ、ラダ・ミッチェルを起用することになりました。
《予告編》
※ 動画自体は日本語字幕付ではありません。YouTubeにて自動翻訳機能をオンにし、日本語設定での視聴をおすすめします。少々正確性に欠ける日本語字幕ですが解読しながらでも。
(YouTube/Millennium Media)
《監督・キャストのインタビュー》
※ 動画自体は日本語字幕付ではありません。YouTubeにて自動翻訳機能をオンにし、日本語設定での視聴をおすすめします。少々正確性に欠ける日本語字幕ですが解読しながらでも。
▶ ペッター・ネス監督
▶ ジョシュ・ハートネット
▶ ラダ・ミッチェル
《レビュー》
クールなイメージが強いジョシュ・ハートネットの不器用でキュートな一面が見られる作品です。クジラの衣装を着るイメージもないので見どころの一つですね(#^.^#) 動物園デートのシーンでは、ヒロインのイザベルと芸達者なマントヒヒのやり取りもユニークで面白いです。
精神疾患を抱える人を見下す健常者は多いと思います。しかし、彼らは自分の意思がしっかりしており、健常者にはない一つ二つ頭の抜けた天才的な才能を何かしら持っています。
主人公の青年ドナルドは不器用で自分の世界に入りがちですが、数学の天才です。また、ヒロインは動物とも通じ合えるほどフレンドリーで明るい性格の持ち主です。健常者、いわゆる”普通”とされている世の中で、変わり者として疎外感を抱いている彼らが集会という居場所を見つけ、主人公の二人は不器用で何度も空回りしながら恋愛関係を築いていくのです。
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というわけで、
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ「モーツァルトとクジラ」を観てみてくださいね。
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ではまた!
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