CMディレクターだったマイケル・ベイ監督レビュー作! ウィル・スミスとマーティン・ローレンスがマイアミ市警のクールでユニークな警官コンビを演じるアクションコメディ第1段です。監督独特の撮影手法による、主演二人を螺旋状に旋回しながら映す映像と、本編終盤の空港での銃撃戦からカーチェイスまでのシーンは一躍有名になった。
《基本情報》
タイトル:バッドボーイズ(原題:Bad Boys)
制作:アメリカ/公開:1995年
上映時間:118分
配給: コロンビア映画
《あらすじ》
マイアミ署で押収された1億ドル相当のヘロインが何者かによって盗まれた。麻薬特捜班のハワード警部はあまりの手際の良さに内部の犯行だと疑い、外部に事態が漏れる72時間以内に盗まれたヘロインを再び押収するよう部下のマーカスとマイクに捜査を命じる。
一方でマイアミ署からヘロインを盗み出したフーシェ率いる組織を目撃したことで追われる身となったジュリーは、友人を通して知ったマイクの自宅に逃げ込み、そこにたまたまマーカスがやって来たために彼をマイクと誤って認識して助けを求める。
翌日、ジュリーの事情を知ったハワードは彼女を最重要人物としてマーカスとマイクを互いの振りをさせながら彼女を保護し、同時に事件の収拾にあたらせるというとんでもない発想を思いついてしまった。
その後、互いが互いの振りをしながら捜査することになってしまったマーカスとマイクだが、事件から3日目、遂にジュリーの居場所がフーシェにばれてしまい銃撃戦の末に彼女は拉致されてしまう。
《キャスト》
- マーカス・バーネット(マーティン・ローレンス)…主人公、腕利き警察、コミカル
- マイク・ラーリー(ウィル・スミス)…主人公、マーカスの相棒、腕利き警察、クール
- ジュリー・モット(ティア・レオーニ)…友人殺害の瞬間を目撃し追われる身となるヒロイン
- フーシェ(チェッキー・カリョ)…マイアミ拠点にしている麻薬シンジゲートの密売人
- ハワード警部(ジョー・パントリアーノ)…マーカス達の上司、マイアミ市警麻薬取締班班長
- アリソン・シンクレア(マーグ・ヘルゲンバーガー)…内部調査班の女性警部
- サンチェス刑事(ネスター・セラーノ)…主人公コンビのライバル警官
- コンビルイス刑事(ジュリオ・オスカー・メコッソ)…サンチェスの相棒
《スタッフ》
- 監督:マイケル・ベイ
- 脚本:マイケル・バリー、ジム・マルホランド、ダグ・リチャードソン
- 製作:ドン・シンプソン、ジェリー・ブラッカイマー
- 製作総指揮:ルーカス・フォスター、ブルース・S・パスティン
- 音楽:マイク・マンシーナ/主題歌 『Shy Guy』ダイアナ・キング
- 撮影:ハワード・アサートン
- 編集:クリスチャン・ワグナー
《予告編》
(YouTube/YouTube ムービー)
《撮影秘話》
▶ マイケル・ベイ監督デビュー作品は一苦労
マイケル・ベイといえば映画「パール・ハーバー」や「トランスフォーマー」シリーズで有名な監督です。CMディレクターだった彼の映画デビュー作となったのが本作でした。
マイケル自身がバッドボーイズの全シナリオを手掛け、最初に完成した原稿案をジェリーとドンに提出したところ、恐ろしい形相で原稿を机にたたき落とされ「こんな内容はB級映画にもならない駄作だ!」と怒鳴られ、マイケルは悔し涙を流しながら完成案のシナリオを完成させました。
このエピソードはマイケルにとって現在に至るまでの監督活動で最も忘れられない場面だったと話しています。
▶ 本作の主演オファーを冗談だと思っていた!?
コメディ映画で出演していたマーティンは、マイケル・ベイ監督から「君をタフガイにしてやる」とオファーを貰った際、半分冗談で言っていると思い込んで承諾したことを打ち明かしています。
▶ 本作で、主演二人が俳優としてイメージUP
これまでコメディ色の強い作品にばかり出演していたウィル・スミスとマーティン・ローレンス。本作出演によって、コメディ俳優のイメージが一変しました。
ウィルは、お茶らけキャラからクールガイのイメージに。その後クールガイ役の主演ばかり演じるようになりましたね。
▶ 宙に舞う本物のドル紙幣は監督の自腹!?
空港で燃えたドル紙幣が空中を舞うシーンは、低予算映画だったために実現が不可能でしたが、マイケルが小切手を切って自腹でドル紙幣を用意。燃やして空中に飛ばすドル紙幣は本物だったのです。
この行動は撮影陣を驚かせ、燃えたドル紙幣が爆発と一緒に舞うシーンの撮影開始直前にカチンコをした直後にカメラにでかでかと実際にマイケルの直筆の名前が書いていた小切手を映すといういたずらも。
▶ 大迫力の爆発シーンは中止寸前だった!?
空港の格納庫の大爆発の映像は、そのシーンの撮影を行う直前の段階で中止になりかけるという事態が起きました。撮影直前はスコールの雲が近づきつつあった晴天で、当時ジェリーとドンは別の映画の撮影に出払っていたために、撮影をするしないの判断が監督と撮影スタッフのディレクターに委ねられていました。
また、撮影スケジュールが押していたために爆発のシーンを撮ることが出来る日は撮影日の1日だけでした。ディレクターは即座に撮影中止を支持し、機材の片づけを命じたが監督はこれに対し「映画を成功させるために絶対必要なシーンなんだ」と猛烈に抗議し「もしこのシーンの撮影を終了するのなら僕は監督をしない」と荷物を纏めて帰ろうとする行動をとりました。さすがにディレクターらも監督の行動に完敗し、撮影が実現したそうです。
▶ 監督刑務所
映画の監督の間では「監督刑務所」という単語が存在し、デビュー作で興行上等の視点でコケてしまった監督にはその後一切の映画のオファーが来ないという過酷な法則が確立していることをマイケルはコメントしています。まさにマイケルにとっては一生で最初で最後の賭けであったことを打ち明かしていますよ。
《鑑賞する》
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《レビュー》
クールなマイク(ウィル・スミス)とコミカルなマーカス(マーティン・ローレンス)の掛け合いが面白いです。アクションシーンもいいですが、個人的に好きなのは、マーカスがマイクの振りをしているマイクの自宅でのシーン。マーカスに不都合なことが色々起こって、それをマイクが楽しんでいる、そんな様子がおかしかったですね。
アクションシーンも大迫力。爆発で吹っ飛ぶドル紙幣は本物だったんですね。低予算映画ならではのハプニングを大胆に乗り越えたことが、後に大物となる監督の功績に繋がったのかもしれませんね。
本シリーズは、悪党を倒した後に決め台詞を言い放つのもカッコイイ見どころですよ。
▶ 続編の記事
というわけで、
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ「バッドボーイズ」を観てみてくださいね。
コメント欄にて、この映画の感想もお待ちしてます(^.^)/~~~
その他、作品のリクエストもコメントや問い合わせフォームから受け付けますよ。
ではまた!
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