脊髄損傷で車いす生活の富豪と彼を介護するスラム街出身の貧困層移民の黒人青年によるユニークな友情を描いたフランス映画です。「障碍者」と「貧困層の黒人」を題材にしていますが、そこまで重く感じません。フランス国内での歴代観客動員数は第3位で、フランス映画だけでも第2位となり、日本でもフランス映画の歴代1位に輝いた大ヒット作です。
《基本情報》
タイトル:最強のふたり(原題:Intouchables)
制作:フランス/公開:2011年(日本:翌年)
上映時間:112分
製作会社:Quad Productions
配給:ゴーモン(日本:ギャガ)
《あらすじ》
パリに住む富豪のフィリップは、頸髄損傷で首から下の感覚が無く、体を動かすことができない。フィリップと秘書マガリーは、住み込みの新しい介護人を雇うため、候補者の面接をパリの邸宅で行う。気難しいところがあるフィリップは、働く気がなく失業保険を貰うための不合格証明書類にサインが欲しいだけで介護の資格も経験もない黒人青年ドリスを雇う。
とりあえず試用期間として1ヶ月間フィリップの介護人として働くことになったドリスは、彼の豪邸生活が決まり、昨日までの生活の変わりようを喜ぶ。ドリスの仕事ぶりは少々雑ではあったが、フィリップは自身を病人としてではなく一人の人間として扱ってくれる。2人は次第に親しくなっていき、ドリスは試用期間終了後本採用となった。
ある晩、2人で外食をしながらフィリップの体の障害や亡くなった妻の話を聞く。数日後、フィリップが文通相手の女性がいることが発覚するが、「互いに顔も声も知らない」という。ドリスが文通相手の電話番号を見つけ、フィリップは仕方なく相手の女性と後日会う約束をする。しかし当日、自身の障害を知られるのが怖くてドタキャンしてしまう。
《キャスト》
- フィリップ(フランソワ・クリュゼ)…脊髄損傷により首から下が不自由な車椅子の富豪
- ドリス(オマール・シー)…スラム街出身の黒人青年、貧困層の移民、フィリップの介護人
- イヴォンヌ(アンヌ・ル・ニ)…フィリップの助手、60代前後の女性
- マガリー(オドレイ・フルーロ)…フィリップの秘書、才色兼備
- マルセル(クロティルド・モレ)…フィリップの使用人、介護士
- エリザ(アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ)…フィリップの娘16歳、血縁関係はない
- バスティアン(トマ・ソリヴェレ)…エリザのボーイフレンド、"モップみたいな頭の男"
《スタッフ》
監督・脚本:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
製作(プロデューサー):ニコラ・デュヴァル・アダソフスキ、ヤン・ゼノウ、ローラン・ゼイトゥン
音楽:ルドヴィコ・エイナウディ
美術:フランソワ・エマニュエリ
撮影:マチュー・ヴァドピエ
編集:ドリアン・リガル=アンスー
《予告編・特別映像》
(YouTube/映画ナビ)
▶ メイキング映像
(YouTube/cinemacafenet)
▶ モデルとなった「最強のふたり」
(YouTube/cinemacafenet)
《鑑賞する》
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《レビュー》
これまで私は、英語でない作品ってちょっと見づらい印象がありました。しかし、まずジャケットにある富豪のおじさんがロバート・デ・ニーロに似ていたことや、初見は吹替版だったことで、このような面白い作品に出会えました。
障碍者と貧困層の黒人という世間的に望まぬ弱い立場となっている2人の物語ですが、ユニークな描写も多く、社会的弱者に対して考えさせられながらも、そこまで重く感じません。主人公2人の抱える障害を跳ね返すようなブラックコメディ仕立てで観やすい映画です。
主人公2人のキャラクターもそれぞれかなり強く、面白い作品だと思います。
というわけで、
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ「最強のふたり」を観てみてくださいね。
コメント欄にて、この映画の感想もお待ちしてます(^.^)/~~~
その他、作品のリクエストもコメントや問い合わせフォームから受け付けますよ。
ではまた!
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