コリン・ファースが、失言症と戦う英国王ジョージ6世を演じた歴史映画です。イギリスの国王の治療に当たった平民の言語療法士との友情を描いています。ゴールデングローブ賞に7部門ノミネートされ主演男優賞を受賞したほか、第17回映画俳優組合賞では映画俳優最高賞を受賞、第83回アカデミー賞では、14部門ノミネートされ作品賞など4部門に輝きました。
《基本情報》
タイトル:英国王のスピーチ(原題:The King's Speech)
制作:イギリス、オーストラリア/公開:米2010年11月(英:2011年1月、日本:2011年2月)
上映時間:118分
製作会社:シー・ソウ・フィルムズ、ベッドラム・プロダクションズ
配給:モメンタム・ピクチャーズ/日本:ギャガ
《アワード受賞》
- ゴールデングローブ賞:7部門ノミネート、主演男優賞(コリン・ファース)受賞
- 第83回アカデミー賞:14部門ノミネート4冠
▶ 第17回映画俳優組合賞:映画部門最高賞など2冠
2011年、米アカデミー賞前哨戦のひとつ、第17回映画俳優組合賞(Screen Actors Guild Awards)の映画部門で、主演男優賞(コリン・ファース)と最高賞であるアンサンブル演技賞を受賞
(映画俳優組合賞で「英国王のスピーチ」が最高賞を受賞)
《あらすじ》
1925年、大英帝国博覧会閉会式で、ヨーク公アルバート王子はエリザベス妃に見守られ、父王ジョージ5世の代理として演説を行った。しかし、吃音症のために悲惨な結果に終わり、聴衆も落胆する。
エリザベスはアルバート王子を説得して、オーストラリア出身の言語療法士ライオネル・ローグのロンドンのオフィスをともに訪れる。独自の手法を持つローグは、王室に対する礼儀作法に反して互いを愛称で呼ばせる。
ローグの無作法に反発するアルバートだったが、ローグが持ちかけた賭けによって、ヘッドホンをつけ、自身の声が聞こえない状態でシェイクスピアを朗読する。途中で腹を立てて帰ろうとするアルバート王子に、ローグはその声を録音したレコードを持たる。
クリスマス恒例のラジオ中継の後、父王ジョージ5世は、新時代における放送の重要性と共に、アルバートの兄デイヴィッド王太子は次期国王に不適格であり、アルバート王子が王族の責務をこなせるようにならねばならないと語り、厳しく接する。
帰邸後、アルバート王子はローグから受け取ったレコードを聴き、自分の滑らかな発声に驚く。王子はローグのもとを再び訪れ、口の筋肉をリラックスさせる練習や呼吸の訓練、発音の練習などを繰り返す。アルバートは、吃音症の原因となった自身の不遇な生い立ちや末弟ジョン王子の死去などをローグに打ち明け、二人の間に友情が芽生えていく。
《キャスト・スタッフ》
- ジョージ6世(コリン・ファース)……主人公、アルバート王子、吃音症
- ライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)……アルバートの言語療法士
- エリザベス妃(ヘレナ・ボナム=カーター)……アルバートの妻
- エドワード8世(ガイ・ピアース)……デイビッド王子、アルバートの吃音症をからかう
- ウィンストン・チャーチル(ティモシー・スポール)……元海軍大臣
- 大司教コスモ・ラング(デレク・ジャコビ)
《スタッフ》
監督:トム・フーパー
脚本:デヴィッド・サイドラー
製作:イアン・キャニング、エミール・シャーマン、ガレス・アンウィン
製作総指揮:ポール・ブレット、マーク・フォリーニョ、ジェフリー・ラッシュ、ティム・スミス、ハーヴェイ・ワインスタイン、ボブ・ワインスタイン
《予告編》
(YouTube/シネマトゥデイ)
▶ 実録!英国王のスピーチ(およそ50分のドキュメンタリー動画)
(YouTube/2017ドキュメンタリー)
《鑑賞する》
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《レビュー》
テーマはとても心に染み、考えさせられます。また、脚色などもされており、コミカルなシーンもあるので、歴史映画やシリアスな映画が苦手な方にも見やすいのでおすすめです。
失言症や発達障害などは、非障碍者には「バカ」と思われがちで、その誤解を解きたくても上手く言い返せなかったり挽回できなくて悔しいのです。私自身の過去の苦しみを思い出し、英国王に共感を覚え目頭が熱くなりました。共感とはいえ、国民に注目される立場で言語障害があるのはもっと屈辱的で辛いですね。
また、彼を支える妻エリザベスや言語療法士の存在がとても暖かくありがたいですね。彼らが真面目にジョージの苦しみを捕らえ共に頑張ってくれたことが、とても心強いと思います。体験している張本人でなければわからない苦しみを周りが理解してあげることが大事です。決してバカにするなど、からかってはなりません。
というわけで、
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ「英国王のスピーチ」を観てみてくださいね。
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ではまた!
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