ニコール・キッドマンと子供達が自宅で恐ろしい霊体験をするのだが……衝撃のラストが親子を待ち受けます。本作のメガホンを取ったのスペイン人映画監督アレハンドロ・アメナーバルは、手掛けた作品こそ多くないものの監督・脚本・作曲家として賞をたくさん獲っている実力派です。さらに、トム・クルーズが製作総指揮として参加しています。
《基本情報》
- タイトル:アザーズ
- 原題:The Others(スペイン語:Los Otros)
- 製作:スペイン、フランス、アメリカ(言語:英語)
- 公開:2001年8月2日(日本:翌年4月27日)
- 上映時間:104分
- 製作会社:クルーズ/ワグナー・プロダクションズ
- 配給:ディメンション・フィルムズ(日本:ギャガ)
《あらすじ》
第二次世界大戦の終結直後のチャネル諸島ジャージー島が舞台。グレースは色素性乾皮症を患う娘アンと息子ニコラスの3人きりで、広大な屋敷で暮らしていた。夫は出征したまま帰ってこず、使用人もおらず、不安な日々を送る家族の元に、新しい3人の使用人が現れる。それを境に、屋敷で不可解な現象が次々と起き始めた。
グレースの子供たちは日光が害になるために、厚いカーテンを閉め、ランプの灯りで生活していた。子供たちを安全に、信心深く育てるために、全精力を注ぐグレース。だが、誰もいない階上からの物音や、見知らぬ子供の泣き声がグレースを混乱させた。男の子とその親たちが、この屋敷に入り込んだと話すアン。
お清めを頼むために、神父を呼びに行くグレース。しかし、深い霧に遮られて村には辿り着けなかった。霧の中で夫のチャールズと出会い、屋敷に連れ帰るグレース。だが、チャールズは忽然と姿を消してしまった。3人の使用人も、50年も前にこの屋敷で死んでいたことを知るグレース。3人の使用人は、この屋敷の驚くべき秘密を知っていた。
《キャスト》
- グレース(ニコール・キッドマン)…主人公、二児の母、神経質
- ミルズ夫人(フィオヌラ・フラナガン)…屋敷の使用人の責任者
- チャールズ(クリストファー・エクルストン)…グレースの夫、屋敷を留守にしている
- アン(アラキナ・マン)…グレースの娘、色素性乾皮症
- ニコラス(ジェームズ・ベントレー)…グレースの息子、色素性乾皮症、アンの弟
- ミスター・タトル(エリック・スタイル)…屋敷の若い使用人女性
- ヴィクター(アレクサンダー・ヴィンス)…屋敷の使用人の男性
- マーリッシュ(キース・アレン)…侵入者の一人、男性
- マーリッシュ夫人(ミシェル・フェアリー)…侵入者の一人、マーキッシュの妻
- 老婆(ルネ・アシャーソン)…侵入者の一人、怪しげな霊媒師
- アシスタント(ゴードン・リード)…侵入者の一人、老婆のアシスタント
《スタッフ》
- 監督・脚本・音楽:アレハンドロ・アメナーバル
- 製作:フェルナンド・ボバイラ、ホセ・ルイス・クエルダ、パーク・サンミン
- 製作総指揮:トム・クルーズ、リック・シュウォーツ、ポーラ・ワグナー、ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン
- 撮影:ハビエル・アギーレサロベ
- 編集:ナチョ・ルイス・カピヤス
《予告編》
※ 動画自体は日本語字幕付ではありません。YouTubeにて自動翻訳機能をオンにし、日本語設定での視聴をおすすめします。少々正確性に欠ける日本語字幕ですが解読しながらでも。
(YouTube/Movieclips Classic Trailers)
《ワールドプレミア映像》
※ 動画自体は日本語字幕付ではありません。YouTubeにて自動翻訳機能をオンにし、日本語設定での視聴をおすすめします。少々正確性に欠ける日本語字幕ですが解読しながらでも。
衝撃のラストでとても面白い作品です。子供達が色素性乾皮症で外との関わりをシャットアウトし、完全に孤立している特殊な親子。流血やグロテスクなシーンのない上品なホラー映画です。
2階で何やら儀式を行う姿なき連中を恐れるグレース親子。使用人3人が死者だと気付き、さらなる恐怖にさいなまれますが、まだ最も衝撃的な秘密が隠されていました。
【ネタバレあり:サスペンスやホラー作品の中には、自らがずっと恐れていた正体が実は主人公自身だという結末のものも多いです。親子が幽霊だったという本作もその類ですが、なかなか斬新だったのは、幽霊である親子が生きている者たちを「侵入者」として恐れている点です。】
私たちは幽霊を恐れることが多いですが、幽霊のほうも生きている人間を恐れているのかなと思うと、我々を怖がらせているのには何かわけがあり、声の届かない命ある者へ何か伝えたいのかもしれません。無条件に怖がるのではなく、幽霊もかつては命ある人間だったとこを思い出し、理解してあげようと努力しなければなりませんね。霊が存在すれば…ですが。
というわけで、
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ「アザーズ」を観てみてくださいね。
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ではまた!
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